友達に言われて突出することにした
2018-08-08

この話は2018年5月の話
もことの配信内容がガラッと変わった。Vaingloryというゲームしか配信しないと決めたのはこの日の出来事がキッカケだった。
キッカケはただの食事
この日は月に1回定期的に会う友達と食事をする日でった。
この友達との出会いはネットを通したもので、ネット越しにTRPGという遊びを楽しみ、オフ会をしてからオフラインでの交流が多くなり、友達になった。
だから、当然ながらこの友達ももことが配信をしていることを知っている。
知っているどころか、もことが「配信で有名になってやる」という野望を持って真剣に配信活動に取り組んでるところまで理解してくれてる。
そんな友達との食事は、本当にただ一緒にご飯を食べて「最近なにかあった?」なんていう他愛もない話をするはずだった。
棘のように刺さった一言
お寿司を食べて、二軒目のお店でパフェを食べているときに友達が
「もことと言ったらコレ!!って言うのがお前にはないよな」
と言った。
この言葉は胸に刺さりました。
自分でも薄々わかっていて、どうにかしなくてはと思っていたことを、視聴者側の友達から言葉にしてはっきりと言われるのは、棘のように刺さりました。
らっだぁさんにはMinecraftが、主役は我々ださんには圧倒的な世界史知識がある。
じゃあもことには?
そこで「俺にはコレがある!これだけは誰にも負けねえ!」というのがなかった。何もなかった。
心からこれが得意だと言えるものも
心からこれが好きだと言えるものも
メチャクチャ悔しかった。
5月までのもことの配信
今から思うと5月までのもことの配信は「ただ配信している」だけだように思う。
でも書いているように、配信スケジュールを決めて、定期的に配信することで「俺は配信者として頑張ってるぞ!」とアピールして、スケジュールを埋めるためにゲームを遊んでいただけだった。
もちろん、配信を見てくれるリスナーの人と一緒に遊ぶMinecraftは楽しかったし、NeiR:Automataのストーリーは感動者でもことの人生でTop3に入るくらいにはいい物語だったと今でも思う。
そう。遊んでいるときは楽しかった。
これに嘘はない。
ただ、配信が終わったあとになんとも言えない空虚な感じが襲ってきていたのも事実。
どうして空虚感に襲われたのか。理由をあえて一言で言うなら「自分の成長を実感できない」からだとおもう。
楽しく遊んで、おしまい。
それも生き方の一つとしてアリだと思う。
毎日友達と遊んで、楽しいと思える幸せはかけがえのないものだと思う。
だけどもことはどうしてもそれで満足できなかった。
ストリーマーとして人気になりたいという欲が消せなかった。
この熱い熱い、消そうと思っても消えない思いを
「もことと言ったらコレ!!って言うのがお前にはないよな」
という言葉で呼び起こされた。
この言葉がもことには
「このままじゃ何も印象の残らない、多々配信している人で終わるぞ」
と言われているように聞こえたからだ。
今の友達と未来のファン
久しく胸の奥に押さえつけていた自分の夢に気づいてからもスッと「じゃあ俺はこれを極めるよ」とはならなかった。
極めたいものが無かったわけじゃない。
当時もことはVaingloryというゲームにハマっていて、極めるとしたらこれだなとは思っていたから。
じゃあなぜ戸惑ったか。
それは、今もことの配信を見てくれている人たちがVaingloryなんて興味ないからだ。
視聴者は興味がない配信には来ない。
自分が知っているゲーム、好きな配信者、このどちらかに当てはまらなければ配信は見てもらえないもの。
今まで一緒に楽しく遊んでいた視聴者の人たちが、もうもことの配信を見てくれなくなるんじゃないかという不安が、もことの決断を邪魔していた。
僕はVaingloryを極めることにした
決断に戸惑うもことの様子を見て、友達が言葉を重ねた。
「自分の好きなことだけやるって前言ってたのはお前だろ?」
コイツはかなりエグいことをする。
ただ食事をしにきただけのつもりで、言わば装備なんて一切つけていないときに、一度右腕にに槍を指して「このままじゃ死ぬぞ?」といったと思ったら、今度は左腕にも槍を指して「生きるのか?このまま死ぬのか?」とメチャクチャなことを言ってくる。
当時の僕の心境はまさにこんな感じだった。
そこまでされてようやく決断した。
ぼくは両腕を捨てて、生きることを選んだ。
今いる視聴者を置いてけぼりにして、自分の好きなゲーム一つに絞ってストリーマーの世界を生きることにした。
それから数カ月たった8月。
配信内容をVainglory一本に絞って配信はどうなったかというと
結果としてTwitchのフォロワーは増えた。
配信をVaingloryのみに絞ったことで、同じくVaingloryを楽しむ人がよくフォローしてくれるようになった。
一つに絞る前より月あたりのフォロワーの増加数も安定して増えている。
ここらへんのデータはそのうちノートにまとめたい。
そして、懸念していた視聴者離れはどうだったか。
それはもことが予想していたとおり。
大半の人は見に来てくれる頻度が減った。だけど、全く来てくれなくなったわけではない。
未だに見に来てくれる人たちはもことが配信をストリーマーとして頑張ってることを理解して応援してくれているんだと思う。
僕がTwitterでよく言ってるからね。
5月の決断は間違ってなかったと思うし、間違いじゃなくするためにもことは今日も配信を頑張ります。
Vainglory楽しいよ!一緒にやってみようぜ!